光輝パーツを総ブラック化、加飾を排して迫力が増したヴァルファイアの個性爆発【キャンプ好きな家族のストーリー #08 TOYOTA VELLFIRE > akkyファミリー(神奈川県)】

ヴェルファイアが本格クロカン仕様!? 超変化球なカスタムが新鮮すぎる

akky_6970さん (神奈川県) Instagram @akky_6970
普段は頑張って仕事に励むお父さん。そして休みの日は家族サービス。そんな時、アウトドアが趣味ならば子どもたちにいいところを見せるチャンス。カスタマイズした愛車で目的地へ出かけ、率先して準備をしたり料理の腕を振るえば、子どもたちから尊敬の眼差しを浴びるはず。そして自然にダイレクトに触れるアウトドアは、子どもの教育にも役立つ。今こそ家族でキャンプ、始めてみては?

両側スライドドア&3列シートで悪路走破性もバッチリ確保する

両側スライドドアを備えた3列シートのミニバンパッケージで悪路走破性に優れたクルマ=デリカD:5の一択だが、そうした型にハマったクルマ選びは面白くない。ならば自分で作ってしまえとばかりに、2代目の20系ヴェルファイアを大胆にアゲてしまったakky_6970さん。

そもそもこのヴェルファイアは父親が新車で購入したもの。その頃自身はレガシィに乗っていたが、長女のなおさんが生まれたのをきっかけに「乗り降りしやすいスライドドア車が欲しい」モードに突入。家族会議を経てレガシィとトレードオフで実家のヴェルファイアがやって来た。

しばらくの間はノーマルで乗っていたものの、根っからのクロカン好きの血が騒ぐ。というのもakkyさんは物心が付いた時から実家にランクル40と80があって、家のクルマ=ヘビーデューティなクロカンという認識が植え付けられた。

「車高の高いクルマが当たり前の環境で育ったので、ヴェルファイアはファミリーカーに徹してカスタムは程よいローダウン&大径ホイールの王道スタイルにするつもりでした」。

ところがローダウンを突き詰めると膨大なコストが掛かる割りにはインパクトが弱く、費用対効果も低い。

あまりお金を掛けずにインパクトのあるカスタムができないものかと思案していたところ、30アルファードにBFグッドリッチのオールテーレンタイヤを履かせたドレスアップ専門誌の記事を呼んで衝撃を受ける。

「高級車のアルファードに無骨なオールテーレンという、想像の斜め上をゆく斬新なアイデアはめちゃくちゃインパクトが強烈で。自分はもともと四駆乗りだったし、こういうカスタムもアリだよなと思ったんです」。

プロショップによるボディリフト&DIYの合わせ技

akkyさんが20ヴェルファイアのリフトアップに着手したのは、ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行し始めた頃。ひとまずエスペリアのアップサス(リフトアップスプリング)を純正ショックアブソーバーに組み合わせて、約30㎜アップを実現させる。さらにロシアの「テマ4×4」という、謎なブランドのポリウレタン製ストラット&コイルスプリングスペーサーを挟むことでプラス40㎜車高を上げられた。

この仕様のままでしばらく乗っていたものの、クルマ自体が重いしタイヤの外径も大きくしていたので足まわりに掛かる負担は相当なもの。特にコーナリングや凹凸路で純正ショックの限界を感じ、リフトアップの方法を根本から見直すことにした。

頼ったのはモノコック車のリフトアップを得意とする千葉県のハートランド。デリカD:5オーナーにはおなじみの老舗ショップだが、サスペンションをメンバーごと下げる「システムメンバーダウン」により、ボディのみをリフトアップすることで定評がある。この方法で一気に6インチ(約15㎝)アップを果たした。

ところが、足まわりやエンジン、プロペラシャフトと共にマフラーの取り付け位置も下がるので、真横から見たときにボディとマフラーが離れてタイコが丸見えになってしまう。そこでハートランドでマフラーがボディの腹下にピッタリ収まるように純正マフラーのパイプを切り継ぐ加工を施した。横から見てもマフラーはフロアトンネル内に隠れている。

リフトアップに合わせてバンパーをカット。JAOSのフロントスキッドバーは中古パーツ屋で見つけたハイラックス用で、当然ながら付属のステーは使いものにならない。牽引フックを挿して仮置きしてみたらドンピシャ。U字ボルト2個で固定して、ワイルドな風貌を手に入れた。

「マイカーはコレ1台で、妻が買い物で運転するので立体駐車場に乗り入れ可能な全高2.1mに収めました」。

所詮ミニバンだからクロカンには敵わないけど、それっぽい雰囲気は味わえる。普段使いと家族サービス、趣味を両立する「いい塩梅」が、ヴェルファイアのリフトアップだった。

ベース車が2.4Lガソリンの4WDだったのは天の恵み。リフトアップしてから行ける場所が格段に増えた。写真のような泥濘路もスタックせずに走破。アクティブ派にもオススメしたいカスタムだ。

SPECIFICATIONS●MODELS:トヨタ・ヴェルファイア(平成24年式)●WHEEL:ハートランドWS813(16×8.0J+13)●TIRE:ファルケン・ワイルドピークAT3(265/75-16)●SUSPENSION:ハートランド6インチアップキット、エスペリアアップサス、TEINショック●EXTERIOR:ハイラックス用スキッドバー、純正バンパーカット、サイドパネル取り外し+縞板加工、サントレックス製ヒッチメンバー、メッキパーツブラックアウト化、ACROBATICSリア3面デカール、ランクル70用TOYOTAマーク、ワークライト、LEDヘッドライト●INTERIOR:レカロシート●TUNING:マフラーかさ上げ+腹下排気

キャンプ好きな家族のストーリー まとめはこちら

OUTDOOR VEHICLE Vol.3 より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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