48年前にすでに純正キャンピングカーがあった!|コーチ=ワゴン生誕50周年! デリカD:5が歩んできた道を辿る|歴代ヒストリー

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コーチ=ワゴン生誕50周年!デリカが歩んできた道を辿る

1代目〜3代目

初代コーチから現行D:5まで、5代にわたってその名を受け継いできたデリカ。一時、初代の後期型でコーチ(=ワゴン)が途切れるが、2代目でスターワゴンとして復活して以降、半世紀も生産され続けている三菱のロングセラーモデルだ。その歴史を見ていこう。

初代T100/T120型

初めてデリカという名前を冠したモデルが三菱から発売されたのは1968年7月のことだった。当初は商用トラックのみの設定で、商用バンと、コーチと呼ばれる乗用ワゴンがラインアップされたのは翌69年4月のこと。車両型式はT100で、コルト1100と同じKE44型1.1Lエンジン(58→62ps)を搭載した。コーチは3人がけベンチシートを3列備えた9人乗りとされ、当時のライバルたち(7〜8人乗り)に対するアドバンテージとなっていた。


↑1971年75コーチ
搭載エンジンの排気量が1.1Lから1.4Lに拡大されたことで動力性能を大幅に高めた。


↑1972年キャンピングバン
75バンをベースにポップアップ式ルーフを装備。オートキャンパーの草分け的な存在。

71年10月、トラック、バン、コーチともにマイナーチェンジが行なわれ中期型に移行。車両型式がT120となり、トラックの積載量が750㎏に増えたことから、デリカ75と呼ばれるようになる。エンジンも改められ、ギャランFTO譲りとなる排気量1.4L の4G41型、通称ネプチューン86エンジンを搭載。最高出力は86に向上し、動力性能を大幅に高めることになった。


↑1974年1400コーチ
丸型4灯ヘッドライトを採用した後期型1.4Lモデル。1.2Lモデルは前期型に引き続き2灯式だったのが外観における違い。

さらに74年11月にもマイナーチェンジが実施され、後期型となるデリカ1400が登場。丸型4灯式ヘッドライトの採用が外観における大きな相違点となる。エンジンは引き続き1.4Lの4G41型だったが(従来の丸型2灯ヘッドライトで1.2Lの4G42型、ネプチューン70エンジン搭載の廉価モデル、デリカ1200も併売)、排ガス規制対策のため最高出力が86→82→78psと段階的に低下。
75年12月には82ps仕様のエンジンを載せていたコーチが排ガス規制に対応できず、一時モデルラインアップから外れることになった。

2代目L型

79年6月に2代目デリカが登場。L033PWという車両型式を持つ乗用モデルはスターワゴンと名付けられた。3列シートの9人乗りという初代のパッケージングを踏襲しつつ、そのスタイリングは丸みを帯びていた初代から一変、直線基調のスクエアなデザインとされ、一気に現代的になった。


↑1981年 スターワゴン1800ハイルーフXLスーパー
80年に追加された1.8Lモデルの上級グレード。コラム5速MTで3列シート9人乗り。

エンジンは86を発揮する1.6LのG32B型、通称サターン80を搭載。グレードはDXとXL-5の2つで、上級XL- 5にはクラス初となる5速MT(DXは4速MT)の採用が大きなトピックだった。
翌80年5月、1.6Lモデルに加え、車両型式をL035PWとした1.8Lモデルを投入。エンジンは最高出力100psを誇るG62B型、通称シリウス80が搭載された。また、ボディも標準ルーフのみだった1.6Lモデルに対して1.8Lモデルは全車ハイルーフと、ハイルーフ+電動サンルーフの2種類を用意。いずれもグレードはXL-5とXLスーパーの二本立てとされた。
続いて82年7月、それまでシリーズを通じてトランスミッションは4速MT(DX)または5速MT(XL-5以上)のみだったが、1.8Lモデルの上級グレードXLスーパーに3速ATを追加。併せてパワーステアリングも設定され、イージードライブが可能になった。


↑1982年 スターワゴン1800 4WD GLX
1.8Lガソリンエンジン搭載の最初期モデル。のち排気量を2Lに拡大して動力性能アップ。

同82年11月、マイナーチェンジに合わせてデリカの人気を一気に高め、現行D:5へと続く金字塔的モデルが登場する。それが日本初のワンボックス4輪駆動車となるスターワゴン4WDだ。車両型式はL035GWで1.8LのG62B型エンジンを搭載。組み合わされたミッションは5速MTのみで、Hi1.000/Lo1.944という減速比を持つ副変速機付きパートタイム式4WDだった。


↑1982年 スターワゴン1800 4WD GLX
本格的オフロード4WDであることを物語るラダーフレーム。登坂能力は31度を誇る。

駆動方式FRの従来のスターワゴンと大きく異なるのは、三菱のピックアップトラック、フォルテ譲りのラダーフレームの上にボディを載せていること。これは初代パジェロとまったく同じ構造で、つまりスターワゴン4WDは本格的なオフロード走行が可能ということを意味した。グレードはDX-5、XL-5、パワーステアリングを標準装備した最上級GLXの3つだ。また、同時にFRのロングボディモデルに75psを発揮する2.3Lディーゼルの4D型エンジンがラインアップされた。
ワンボックス4WDという新たなジャンルを切り拓いたスターワゴン4WDだったが、FRモデルより200㎏以上も増えた車重に対して1.8Lのガソリンエンジンでは明らかに動力性能が不足。そこで三菱は83年11月、スターワゴン4WDのガソリンエンジンを1.8LのG62B型から110psを誇る2LのG63B型に変更(車両型式L037GW)。さらに翌84年2月には96を発揮する2.3Lディーゼ
ルターボモデル(車両型式L038GW)も追加した。グレードは2LガソリンがDX-5、XL-5、GLX、GLXエクシードの4つ、2.3LディーゼルはGLXターボとGLXエクシードターボの2つとラインアップを拡大することになった。いずれもGLXエクシードは2列目にキャプテンシートを採用した7人乗りとされたのが、その他のグレードとの違いになる。


↑1985年 スターワゴンシャモニー
スキーヤー向けの冬季限定モデルとして登場。その後、歴代に受け継がれていく、デリカを代表する特別仕様車と言っていい。

モデル末期の85年2月、スターワゴン4WDのガソリンモデルから廉価グレードのDX- 5が消滅。また同年、冬季限定の特別仕様車シャモニーも初めて設定された。

3代目P型

86年6月のフルモデルチェンジを経て登場した3代目デリカ。乗用モデルがスターワゴンを名乗るのは2代目と同様だが、ラダーフレーム+ボディでなくモノコックボディを採用したことが構造上の大きな違いになる。


↑1986年 スターワゴン2000ハイルーフエクシードクリスタルライトルーフ
2WDモデルの最上級グレード。シート表皮にベロア生地が使われるなど内装もラグジュアリーな仕上がりを見せる。

駆動方式は2代目に引き続き、FRと副変速機を備えたパートタイム式4WDの2つ。エンジンはガソリンとディーゼルターボの2種類が用意され、ガソリンは91psの2LG63B型だったが、ディーゼルターボは排気量を2.3Lから2.5Lに拡大した85psの4D56型が搭載されることになった。FR、4WDを問わず、ミッションはガソリンが5速MTと一部グレードに4速AT、ディーゼルターボは5速MTのみの設定とされた。


↑1986年 スターワゴン4WD 2500ディーゼルターボエクシード
当初5速MTのみの設定だったディーゼルターボモデル。2年後に4速ATが追加され、ユーザー層を拡大した。

ちなみに、車両型式はガソリンのFR車がP03W、4WD車がP23W、ディーゼルターボのFR車がP05W、4WD車がP25Wとなる。また、グレード展開はガソリンの4WD車とディーゼルターボのFR車がXLとGLXの2つ、ガソリンのFR車がDX、GLX、エクシードの3つ、ディーゼルターボの4WD車がXL、GLX、エクシードの3つとなる。
ボディは4WDモデルが標準エアロルーフで、FRモデルにはハイルーフも用意。さらに、ガソリンエンジンを搭載するFR最上級グレードのエクシードにはルーフ左右をガラスとし、スライド式サンシェードを備えたクリスタルライトルーフが標準装備された。


↑1988年 スターワゴン2000ハイルーフエクシードクリスタルライトルーフ
フロントビッグバンパーを装着。全長は標準モデル4205mmに対して4465mmとなった。

87年9月に行われた一部改良でFRの最上級グレード、エクシードのバンパーを大型化。GLXに対して全長が260㎜も延長された。
1年後の88年9月にマイナーチェンジを実施。ディーゼルターボ4WDのGLXとエクシードに初めて4速ATが追加された。また、ガソリンFR車のエクシードに標準、GLXにオプション設定されるクリスタルライトルーフのサンシェードが電動開閉式に改められたのも、この時だった。
89年8月に行われた一部改良で4WDモデルのガソリンエンジンを2Lから2.4Lの4G64型に変更。車両型式がP24Wとなり(FRモデルに追加された2.4LはP04W)、最高出力は115psに向上した。また、全高を2m以下に抑えて5ナンバー枠に収めるため、それまでエアロルーフのみの設定だった4WDモデルに、ハイルーフおよびクリスタルライトルーフが用意された(ディーゼルターボ4WDの車両型式P35W)のもトピックと言える。


↑1993年 スターワゴン4WD 2500ディーゼルターボ
スーパーエクシードクリスタルライトルーフ
遅れて4WDにも設定されたクリスタルライトルーフ。スーパーエクシードは最上級グレード。

90年9月に実施されたマイナーチェンジでヘッドライトのロービームにプロジェクター式を採用。ガーニッシュも追加することでフロントマスクの印象を大きく変えた。さらに、シートやドアトリムの生地にエクセーヌを使い、クールボックスも装備した最上級グレード、スーパーエクシードがディーゼルターボ4WDに加えられた。
翌91年8月には、それまで5速MTのみだったガソリン4WDに4速ATを追加。フロントY字フレームやサイドドアビーム、ハイマウントストップランプの採用など安全対策も施された。
この時点でスターワゴンは、ボディ形状やエンジン、ミッション、駆動方式の組み合わせによって全25グレード42機種を誇る三菱の屋台骨を支える基幹モデルへと成長を遂げていた。
94年5月には4代目となるスペースギアが発売されるが、スターワゴンは
グレードを縮小しながら併売。95年8月の一部改良(ディーゼルターボの平成6年排ガス規制適合)、97年10月のマイナーチェンジ(エアバッグ標準装備化、新デザインのフロントバンパー採用と、それに伴うスモール&ウインカーランプの形状変更など)を経て、99年に国内での生産が終了した。

デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より

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