カスタマイズの世界ではこれまでもエアロパーツやボンネット、ドアなど部分的にカーボンを用いるケースはあったが、同社が手掛けた911は、ボディパネルの全てがカーボンという徹底ぶり(もちろん、ボディは一旦全バラされ、フレーム状態にした上で組み立てが行なわれている)。
デザインは歴代911の中でも特に人気の通称”ナロー”のフロント、リア周りをアレンジしている。ち・な・み・に、ベース車両のコンディションにもよるが、コンプリートのお値段は2000〜2500万円から。
一瞬、「高!」と思うかもしれないが、インパクト抜群のカーボンボディに加え、フルオーバーホールされたエンジンやスペシャルメイドのインテリアが手に入ることを考えれば十分、妥当と言えるだろう。
製作については993までの空冷モデルが対象。マニュアルは超高値安定だけど、ティプトロニックなら中古車価格はグッと現実味が増すし、年式的、装備的にもより高い満足度が得られるハズ。大迫力のカーボンボディをATでサラリと乗りこなすというのは、なかなかオシャレなのでは?
手前側はビッグバンパーの911SCがベース、奥は993型がベース(ティプトロ)。どちらもナローモデルを現代的に解釈したフロントマスクを持つ。
現代風にドリップモールを無くしたルーフ周り。ところが、生粋のポルシェフリークから「モールはあった方が良い!」という声が寄せられたため、モール付きモデルを今後製作予定。
ウエットカーボンとドライカーボンの中間にあたる、インフュージョンと呼ばれる真空引き成形のカーボン素材が使用されている。
993のグラマラスなフェンダーラインをカーボンで忠実に再現。オーバーフェンダーではなく、あくまでノーマルの持ち味を活かしているのもポイント。ポルシェの名に恥じないクオリティと質感の高さを見せる。
問:4LAWS
https://4laws.jp
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部_高橋陽介]