【ホイール交換の基礎知識・第2回】インチアップとタイヤの関係|FUJI CORPORATION presents

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【ホイール交換の基礎知識・第2回】

インチアップとタイヤの関係

愛車のカスタマイズにおいて、要注目の存在である社外アルミホイール。サイズの読み方や構造、そしてメリットなどの基礎知識を、近藤真彦さんのCMでお馴染みのフジコーポレーション監修のもと連載でお届けします。第2回は、インチアップとタイヤの関係について説明していきます。

ホイールの直径を大きくするのがインチアップの第一歩

ホイール交換は、ドレスアップ&チューニングにおいて人気メニューのひとつです。もちろん、夏タイヤと冬タイヤを使い分けるために交換するケースもありますが、その場合は、純正同等のサイズを選ぶことがほとんど。一方、クルマの〝カスタマイズ〟においては、純正よりも大きなサイズに換えることが一般的です。これを専門ショップや専門誌では当たり前のように「インチアップ」と呼んでいます。でも、興味のない人からすれば「インチアップ???」ってなりますよね? では、なぜインチアップと呼ぶのでしょうか。
まずは、ホイールサイズの観点から見ていきましょう。そもそも、みんなが20インチとか16インチというのはホイールの直径のことを指します。このホイールの直径を大きくするのが、インチアップ。つまり、ホイールの直径(インチ)を大きなものに換える(アップ)ことなんです。より細かな表現をする場合は、1サイズ大きくするなら「1インチアップ」、2サイズ大きければ「2インチアップ」と言います。
ちなみに、余談ですが、純正と同じサイズのときは「インチキープ」、純正よりサイズを小さくする場合は「インチダウン」と表現します。
ひとまず、インチアップ=ホイールの直径を大きくする、ということはおわかりいただけましたでしょうか。ですが、これだけでは説明しきれないのがインチアップ。引き続き、タイヤサイズの面からインチアップを説明していきたいと思います。


ホイールの直径を大きくするのがインチアップ。1インチは25.4mmなので、直径が1インチ大きくなるごとに、25.4mmずつホイールの直径が大きくなっていきます。

インチアップするときはタイヤ外径を合わせる

インチアップするときに、気をつけなければいけないことのひとつ、それは「タイヤ外径を純正装着タイヤに合わせる」ということ。ホイールが大きくなるからといって、それに合わせてタイヤの直径も大きくするのはいいことではありません。その理由は、タイヤ外径が変わってしまうといろいろな弊害があるからです。代表的なものが、スピードメーターの誤差。規定の範囲(メーター表示が40km/hのときで、実際の速度が30.9km/h〜42.55km/hの間でなければならない※平成19年1月1日以降に製造されたクルマの場合)を超えてしまうと車検にも通ることができなくなります。また、外径が大きくなりすぎるとタイヤがフェンダーに干渉したり、メーターよりも実際の速度が高くなるため危険度が増しますし、逆に小さいとタイヤの回転数が増えるのでドライブシャフトなどの負担が大きくなります。
ここで改めてインチアップとタイヤサイズについて考えてみましょう。大前提として、純正タイヤの外径サイズに合わせなければなりませんから、ホイールをインチアップするということは、必然的に真横から見たときのタイヤの占める割合を減らさなければなりません。では、どうしたらいいでしょうか。答えは「タイヤの偏平率を小さくする」です。「偏平率???」という方のために簡単に説明すると、タイヤの幅に対する割合を表した数値になります。例えば、205/60R17という表記の中の「60」の部分が偏平率と呼ばれる数値です(ちなみにタイヤの幅は「205」の部分です)。タイヤ&ホイールを真横から見たときに、この数値が大きければタイヤが厚く、小さければ薄くなります。
つまり、一般的なインチアップするときは、ホイールが大きくなる分、タイヤを薄くして純正タイヤの外径に近づける必要があるのです。


ホイールを大きくした分、タイヤの偏平率を下げて外径を純正同等にするのがインチアップのセオリーです。タイヤメーカーのホームページやカタログに、外径が記載されているのでインチアップの際は、参考にしてみましょう。

インチアップとロードインデックス

インチアップするとタイヤが薄くなるということは、クルマに様々な影響を及ぼします。そのひとつは、ホイールが大きくなることによる見た目の変化。そしてもうひとつが、機能面です。タイヤが薄くなると、純正のふわふわとした印象から、安定感が高まったように感じると思います。これはタイヤが薄くなったことで、たわみが小さくなるため、乗り味がしっかりと感じられるからです。その一方で、タイヤが薄くなると、乗り心地が固く感じることがあります。これも先ほどと同じで、タイヤのたわみが小さくなることで乗り心地に影響してくるのです。
さて、ここで乗り心地や乗り味の変化を気にせず、どこまでもタイヤを薄くしていった場合を考えてみましょう。数値上であれば、いくらでも偏平率を低くすることができますが、タイヤが薄くなればなるほど、タイヤが破裂する可能性が高くなるなど様々な危険をはらんできます。そうならないように安全面の指針となっている数値がロードインデックス(Load Index、LI)です。
ロードインデックスとは、タイヤ1輪にかけて大丈夫な最大の重さを分類した数値。例えば、停車時に1輪あたりにかかっている重さが500kgのクルマがあるとします。コーナーリング中ともなれば、外側のタイヤには1輪につき500kg以上の重さがかかるので、ロードインデックスが最大500kgのタイヤではキャパ不足に陥ってしまい、タイヤが損傷するおそれが高まります。つまり、インチアップしてタイヤ外径を合わせられるとしても、ロードインデックスが足りない場合は適切なインチアップではないということになるのです。


タイヤのサイドウォールにはサイズが表記されていますが、写真でいうと最後の「96」という数字がロードインデックスです(その他の数値については別の回で詳しく説明します)。96の場合、最大負荷能力は710kg(空気圧240kPa時)ということになります。


いかがでしたでしょうか。
単純にインチアップといっても、いろいろな条件をクリアしてはじめて可能になることがわかると思います。「インチアップに興味があるけど、なんだか難しそう……」と思ったあなた、ご安心を! フジコーポレーションの各店舗には、専門知識豊富なスタッフが常駐しています。気になることをその場で解決してくれるので、ぜひ相談に行ってみてください。

では、第3回からはホイール&タイヤのサイズの見方などについてより詳しく説明していきたいと思います。お楽しみに!

(監修:フジコーポレーション)

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