トヨタ、ホンダ、日産、スバル、それぞれの自動車メーカーが展開している、オリジナルのカスタマイズブランド。“純正エアロ”という言葉で表現される場合もあるが、ここ最近の進化が目覚ましい。そんな直系ブランドたちの歴史と魅力を探っていく。
トヨタのマスターテストドライバーである成瀬氏とその教え子、メカニックで編成した社内チームがニュルブルクリンク24時間レースに参戦。現社長・豊田章男氏もドライバーとして参加したのが始まり。
初の市販車は、2009年に発売され、瞬く間に完売したiQ・ガズーレーシングチューンドバイMN。2010年には、東京オートサロンでGスポーツ(通称・ジーズ)を参考出品。2017年からは、GRMNを頂点とするGRシリーズを展開。同時に、拠点としてGRガレージを各地にオープンした。
一貫してガズーレーシングにいえるのは〝クルマを楽しむ〟ということ。ニュルブルクリンク24時間レースに社内チームで参戦し続けているのも、そこで得た知識と経験を、市販車にフィードバックするため。
「人とクルマを鍛えるのは、モータースポーツである」。トヨタ自動車の創始者である豊田喜一郎氏の言葉は、いまなおトヨタのクルマ作りの理念として息づいている。
ガズーレーシング、その頭文字、“GR”の名前には「もっと楽しいクルマを作りたい」というエンジニアの想いが込められているのだ。
WEC(世界耐久選手権)に参戦するTS050が、2018年と2019年、ルマン24時間で2年連続総合優勝の偉業!
GRスポーツもメンバーブレースやサスペンションを専用チューニング。走って楽しいクルマを実現。
【GR SPORT PRIUS PHV】
本体車両価格 362万8440円〜
操る楽しさを引き出したプラグインハイブリッド
モータースポーツ直系のデザインを採用するエクステリアに惹かれるプリウスPHV。各部のスモークレンズやブラックアウトにより、精悍さに磨きがかかったスタイリングを支えるのは、専用チューニングされたサスペンション&専用ボディ剛性アップパーツ。シート表皮やステアリングも専用で、全身からスポーティさがあふれ出す。
GRシリーズは、大きく分けて4つにカテゴライズ。頂点はエンジン内部までチューニングしたGRMN、そしてそのエッセンスを注ぎ込んだGR、ミニバンなどでもスポーツ走行を楽しむGRスポーツと続く。さらに、カスタマイズパーツや機能系パーツを手掛けるGRパーツに分けられているぞ。
GRMN ヴィッツ
GRの求める〝走りの味〟を追求し、エンジン内部までチューニング。台数限定で販売されるGRMN。ヴィッツは400万円と高価ながら応募が殺到。
GR ヴィッツ
GRMNの流れを汲みつつ、カタログモデルとして販売するGRは、本格的にスポーツ走行を楽しめる。話題のGRスープラも、この位置付け。
GR SPORT ヴォクシー
エアロバンパーや専用サスペンション&ボディ補強チューンにより、ミニバンやコンパクトカーで気軽に走る楽しみを味わえるのがGRスポーツ。
【車種ラインアップ】
アクア、ヴィッツ、ノア、ヴォクシー、ハリアー、プリウスPHV、プリウスα and more.
「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」を目指し、全国に50店舗以上あるGRガレージ。西宮の店舗は、カフェやジム、ヨガスタジオが入る施設にあるコンセプトショップ。直接クルマを購入できるわけではないが、クルマ好きがくつろげる空間を提供している。ヴィッツや86で、ワンメイクレースにも参戦しているのだ。
店内には、クルマなど本が大量に所蔵。営業時間内であれば、好きな本を読める。レアなカタログもあるぞ。
【INFORMATION】
住所:兵庫県西宮市東町2-1-36
電話:0798-35-5200
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日、水曜日
http://www.netzkobe.co.jp/store/gr_nishinomiya
スタイルワゴン2019年8月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]
電話 : 0800-700-7700 URL : http://toyota.jp